新型コロナ?他の病気?この時期に気を付けたい感染症Part.2

2022.08.30

    こんにちは。大野医院副院長の大野和幸です。

    2学期が始まりましたね。子どもたちには学校に元気に通ってほしいものですが、新型コロナウイルスの第7波は猛威をふるい続けています。

    松本市でも毎日、非常に多くの方が陽性となっていますが、夏休み中は10代以下の子供の割合が減りました。子供同士の接触機会が減ったことが要因ですが、学校が始まれば今まで以上に感染が広がることも考えられます。まずは手洗いやうがい、適切なマスクの着用など、基本的な感染対策を続けていきましょう。

    それでも感染は完全に防ぐことはできません。熱が出たり、だるさやのど痛といった症状が出たりしたら、事前に電話をした上で当院へお越しください。

    当院ではアボット社のID NOW™️を導入しており、等温核酸増幅法(NEAR法)による検査で、コロナ陽性の場合最短5分、陰性の場合13分で結果が分かります。熱がなくても陽性となる患者さんもいらっしゃいます。感染者と接触があった場合などは、特に体調の変化に気を配りましょう。

    さて、どうしてもコロナに注目が集まってしまいますが、この時期から冬にかけて流行する、発熱がみられる感染症は他にもあります。主なものをご紹介します。

    手足口病

    手のひらや足の裏、口の中などに直径5ミリ以下の小さな水ぶくれのような発疹ができるのが特徴で、約30%に発熱がみられます。水ぶくれは3~7日ほどで自然にかさぶたになって治っていきますが、口の水ぶくれの影響で十分に飲食できない場合は、点滴治療が必要になることもあります。夏に流行しますが、秋口も注意が必要です。

    特徴的な症状が出るため、多くは特別な検査をすることなく診断が可能です。治療には解熱剤、口の中の痛みに対する鎮痛薬を使い、皮膚にかゆみや痛みがある場合は塗り薬を使用します。

    RSウイルス感染症

    風邪によく似た症状で、鼻水やのどの痛みが出て、数日後に咳が出るようになります。小学生以上であれば数日で治ることが多いですが、乳児や肺に病気を持つお子さんは重症化することもあるので注意が必要です。ゼーゼーと音が聞こえるようですと、呼吸状態が悪化している可能性があるので早めに受診してください。

    検査は、コロナの検査と同じように鼻から検体を取ります。抗ウイルス薬は存在しないため、水分と栄養をしっかり取りながら回復を待ちます。呼吸状態が悪化した場合は、酸素投与などを行うこともあります。

    マイコプラズマ感染症

    発熱、だるさ、頭痛など風邪に似た症状が出て、熱が下がっても咳が長引くのが特徴です。乳幼児は軽症で済むことが多いですが、5歳以上は肺炎に移行することがあります。大人は子供よりも重症化しやすいとされます。

    体内の炎症の状態などを調べるため、血液検査を行います。また、肺炎の状態を診るためにレントゲン検査をします。治療ではマイコプラズマを死滅させるための抗菌薬を用い、咳止めや解熱剤など症状を和らげるお薬も併用します。

    リンゴ病(伝染性紅斑)

    両ほほがリンゴのように赤くなります。腕や足にも赤い発疹が現れます。発疹が出る1週間ほど前に微熱や倦怠感、のど痛、鼻水などの症状が出ることがあります。子供は症状が軽いですが、大人が感染すると関節痛や頭痛を伴うことがあります。特に妊婦さんが感染すると胎児に影響が出ることがあるので、注意が必要です。

    特徴的な症状があるため診断はしやすいのですが、確定診断のために血液検査を行います。抗ウイルス薬は存在しないため、症状を和らげるお薬を使いながら回復を待ちます。

    おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

    耳下腺(唾液を作る場所)に炎症が起こって腫れるため、発熱し、耳の下あたりに痛みを感じます。1週間ほどで症状は改善しますが、頭痛や吐き気を伴う髄膜炎を引き起こすことや、難聴や不妊の原因になることもあります。症状がなくなっても、数週間は合併症の発生に注意してください。予防接種を受けることも有効な感染予防の一つです。

    診断は主に臨床所見で行いますが、判断に迷う場合は血液検査を行います。ウイルスに有効な薬はなく、解熱鎮痛薬などを使用して症状を和らげます。

    インフルエンザ

    急な発熱や悪寒、のどの痛み、筋肉痛などが出ます。38度以上の高熱が3、4日続き、解熱していくのが一般的です。熱がそれほど高くならなかったり、風邪症状が長引いたりする場合もあります。

    コロナ検査と同様に鼻の奥から検体を取って検査すると、約15分後には結果がわかります。発症から48時間以内であれば、インフルエンザウイルスに有効な内服薬や点滴薬を使用することがあります。薬の使用の有無にかかわらず、発症時に異常行動を取るケースがあるとされており、注意深く経過を見守る必要があります。

    当院では体の不調の原因を丁寧に見つけ、適切な治療をしていきます。今は発熱すると「コロナかもしれない」と不安になられるかもしれませんが、落ち着いてほかにどんな症状があるか確認し、まずはお電話でご相談ください。感染症が疑われる場合は、院内ではなく駐車場でお待ちいただく場合があります。感染を広げないためにも、ご協力をお願いいたします。

    ご予約・お問合せ

    0263-32-2309
    • 午前 9:00〜12:00 (受付 8:45〜11:30)
    • 午後 15:00〜18:00 (受付 14:45〜17:30)