当院ではプロポフォール麻酔を用いた
苦しくない胃カメラ検査を行なっています。
当院は2019年よりプロポフォール麻酔を使用した胃カメラ検査を実施しています。プロポフォールを用いた胃カメラ検査は、眠っている間に検査が終わるため患者さまへのご負担が非常に少なく、胃カメラに抵抗のある方でもご不安なく検査を受けていただくことができます。
プロポフォールを用いた胃カメラ検査を行なっているクリニックは全国的にもまだ少なく、松本市内では当院が初めて導入したクリニックになります。
定期的な胃カメラ検査の重要性
日本人の胃がん罹患率、死亡率は非常に高く、毎年5万人近い方が胃がんにより亡くなっています。
胃がんは胃の表面の粘膜層にできた初期のがんが徐々に深い層まで広がっていくことで進行します。初期の胃がんは転移がほとんどなく手術で完全に取り除く事ができますが、進行した胃がんの場合周辺の臓器にも広がってしまい手術で完全に取り除くことができません。したがって胃がんは可能な限り初期の段階で発見して取り除くことが重要です。
胃がんは早期発見さえできればそれほど恐ろしい病気ではありません。そのため当院では、胃カメラ検査を定期的に行っていただくことを強くお勧めしています。定期的な胃カメラ検査により、胃の病変や異常を初期の段階で発見することが可能になります。また胃壁の状態から食生活や生活習慣についてのアドバイスも行うことができます。
プロポフォールの特徴と安全性
当院の大腸内視鏡検査は「プロポフォール」という麻酔薬を使用しています。プロポフォールは従来全身麻酔に使用される麻酔薬ですが、昭和伊南総合病院 消化器内科 堀内 朗先生が日本で初めて内視鏡の鎮静剤として導入した薬です。プロポフォールの特徴は、投与すると数十秒で鎮静がかかり、投与中止後10分程で意識が回復するという点です。患者さんは検査後30分程度で意識がはっきりして、術後の説明をしっかり理解していただくことができるようになります。
昭和伊南総合病院の堀内 朗先生によると、2008年から12年間でおよそ15万件の上・下部消化管内視鏡検査を実施した中で、プロポフォール麻酔による事故は一度も起きていないとのことです。
プロポフォールで起こりうる合併症としては、呼吸抑制や徐脈があります。呼吸抑制については「酸素投与」と「マスク換気」でほぼ確実に改善します。徐脈については頻度は少ないものの、発生した場合は投与を中止し自然に回復するのを医師が観察します。普段から徐脈の方や重篤な基礎疾患を抱えている方の場合は、医師と相談の上使用の可否を検討させていただくことがあります。
胃カメラ検査動画
検査費用について
1割負担 | 2割負担 | 3割負担 | |
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胃カメラ | 約2,000円 | 約3,000円 | 約4,500円 |
大腸カメラ | 約2,000円 | 約4,000円 | 約6,000円 |
大腸カメラ(生検あり) | 約3,500〜5,500円 | 約6,500〜11,000円 | 約10,000〜16,000円 |
大腸ポリープ切除 | 約6,500〜10,000円 | 約13,000〜20,000円 | 約19,000〜30,000円 |
胃カメラ |
約2,000円(1割負担)
約3,000円(2割負担)
約4,500円(3割負担)
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大腸カメラ |
約2,000円(1割負担)
約4,000円(2割負担)
約6,000円(3割負担)
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大腸カメラ(生検あり) |
約3,500〜5,500円(1割負担)
約6,500〜11,000円(2割負担)
約10,000〜16,000円(3割負担)
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大腸ポリープ切除 |
約6,500〜10,000円(1割負担)
約13,000〜20,000円(2割負担)
約19,000〜30,000円(3割負担)
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