オミクロン株感染者急増 濃厚接触者になってしまったら
濃厚接触者の定義
濃厚接触者は、新型コロナウイルスに感染していることが確認された方と近距離で接触、或いは長時間接触し、感染の可能性が相対的に高くなっている方を指します。
濃厚接触かどうかを判断する上で重要な要素は以下の2点です。
- 距離の近さ
- 時間の長さ
必要な感染予防策をせずに手で触れること、または対面で互いに手を伸ばしたら届く距離(1m程度以内)で15分以上接触があった場合に濃厚接触者と考えられます。
新型コロナウイルス感染者からウイルスがうつる可能性がある期間(発症2日前から入院等をした日まで)に接触のあった方々について、関係性、接触の程度などについて、保健所が調査(積極的疫学調査)を行い、個別に濃厚接触者に該当するかどうか判断します。
接触確認アプリを利用いただくと、陽性者と、1m以内、15分以上の接触の可能性がある場合に通知が行われます。(厚生労働省HPより)
自分が濃厚接触者になってしまった場合
現時点で、濃厚接触者になってしまった場合、保健所からの連絡で必要に応じてPCR検査等が行われます。検査結果が陰性となった場合であっても、感染した方と接触した後14日間(オミクロン株の場合は10日)は不要不急の外出を控えるなど保健所の指示に従ってください。
家族に新型コロナウイルスの感染が疑われる場合
ご本人は外出を避けてください。ご家族、同居されている方も熱を測るなど、健康観察をし、不要不急の外出を避け、特に咳や発熱などの症状があるときには、職場などには行かないようにしてください。上記の濃厚接触者の定義に当てはまる場合は、濃厚接触者に該当しますので、保健所の支持に従ってください。
自宅待機期間に注意すること
自宅待機期間は、1日2回の体温測定、咳の状態、呼吸が苦しくないかなど健康状態をご自身で観察して下さい。ご家族等に以下の症状を確認した場合や発熱、咳などの症状がある場合は、医師へ電話でご連絡ください。
緊急性の高い症状
表情・外見
- 顔色が明らかに悪い
- 唇が紫色になっている
- いつもと違う、様子がおかしい
息苦しさ等
- 急に呼吸が荒くなった(呼吸回数が多い)
- 急に息苦しくなった
- 生活をしていて少し動くと息苦しい
- 胸の痛みがある
- 横になれない、座らないと息ができない
- 肩で息をしている
- 突然ゼーゼーし始めた
意識障害等
- ぼんやりしている
- もうろうとしている
- 脈がとぶ、脈のリズムが乱れる感じがする
まとめ
現在、オミクロン株で陽性が出た方の27%は症状がほとんど出ていないという状況です。
「少しだるいかな」と思う程度でも感染しているケースがあります。自分は大丈夫だと思っても、高齢者や持病のある方に感染させてしまうかもしれません。普段と比べて体調に異常がある場合は来院して検査を受けていただくことをおすすめします。検査で来院された場合は、車の同乗者付き添い者、お子様)も検査を受けていただいております。
陽性判定、または感染している可能性があるとの診断が出た場合は、ご自宅内に1部屋専用に確保していただき、家庭内での感染拡大を防ぐよう努めてください。実際にお母さんが感染されたご家庭で、マスクとゴム手袋等で感染対策を行った結果、お子さんには感染しなかったケースもあります。
使い捨てマスクと使い捨てゴム手袋は用意しておくといいでしょう。
症状が軽いと油断せず、引き続き感染対策をしっかりしていくことが重要です。