花粉症の症状で見えなくなるコロナ感染

2022.03.07

    3月に入り、朝の気温が下がりますが、日中の暖かさは春に向かっているようです。
    新型コロナウイルスのピークアウトが待たれていますが、なかなか減少していません。
    そんな中、政府から、3月より新型コロナウイルス水際対策を緩和すると表明もあります。
    しばらくは油断せずに引き続き、手洗いマスクの着用など、基本的な感染対策と3密を避ける行動など、
    気を付けて過ごすことが大切です。
    花粉症の時期に入り、花粉症の症状でコロナ感染との判別も難しくなっています。
    改めて、オミクロン株の症状を把握し、気を付けるポイントと、早めにできる対策を紹介します。

    新型コロナウイルス・オミクロン株の特徴

    新型コロナウイルス・オミクロン株の感染者は、73%に鼻水、60%にくしゃみの症状がみられるそうです。
    英ケンブリッジ大学で行われたハムスターを用いた動物実験によると、従来の変異株を動物に感染させた場合と同様、オミクロン株を感染させたハムスターでも鼻粘膜にウイルスの存在が確認されたものの、肺に存在するウイルス量は従来の変異株の10分の1以下にとどまっていたとのことでした。これは、デルタ株などでは認められていたタンパク質がオミクロン株では失活していることが関わっているようです(The omicron (B.1.1.529) SARS-CoV-2 variant of concern does not readily infect Syrian hamsters.)。肺炎の合併が低いことが、直接入院・重症化リスクが低いことに関わっている可能性が高いと考えられています。

    新型コロナウイルスが流行中の花粉症対策

    今、時期を同じくして、花粉症のシーズンも本格化しています。すでに、くしゃみや鼻水、のどの痛みなどの症状がある方もいるかもしれません。
    新型コロナウイルスと花粉の症状と共通している点が多くあり、新型コロナウイルスに感染しているけれど、自分は花粉症だと誤解していたという報告もあります。万が一、新型コロナウイルス感染だった場合、むやみに出歩くと多くの人にうつしてしまう恐れがあり大変危険です。くしゃみ1回で発生する飛沫の量は、咳の10倍以上と言われています。コロナと花粉症の症状を併せ持つことで、周りへの感染を拡大してしまいます。また、花粉症の人が、ウイルスのついた手で目をかいたり、鼻をかんだりすることで、コロナ感染してしまう可能性もあります。

    ご自身で判断せず相談して

    新型コロナウイルスか花粉症か疑う場合、発熱しているかどうかが1番のポイントとなります。発熱していない場合でも、周りにコロナ陽性者がいる場合はコロナを疑います。それ以外での症状の違いは見分けることは難しいです。
    迅速にPCR検査を行うことをお勧め致しますので、当院に電話でお知らせください。
    ご自身で判断するのは難しい、不安な方は迷わずにご相談ください。

    花粉症の方は

    季節性のアレルギーを持っている人は、例年いつごろから症状が出るかご自身でわかっている方も多いと思います。いつもと違う症状ではないか注意することも大事です。また、ご自身が感受性を持っている花粉が飛ぶ1か月前くらいからアレルギー薬を飲むことで症状を軽く抑えることができます。そのため、早め早めの受診をお勧めいたします。花粉は基本的に1年中飛んでいます。特にアレルギー反応を起こすものがスギ、ヒノキです。3月いっぱいにかけてピークを迎えますが、5月の連休くらいまで注意をしてお過ごしください。

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